煙出ない「新型たばこ」 売れ行き出だし好調(J-CASTニュース)

 「火を使わず煙が出ない」との触れ込みで発売された新型たばこの出足が好調だ。「嗅ぎたばこ」と呼ばれるタイプのものを、日本市場向けにアレンジしたもので、「周囲に迷惑をかけない」という点もアピールポイントのようだ。そのせいか、出だしから売れ行きは好調らしい。

 日本たばこ産業(JT)が2010年5月17日、無煙たばこ「ゼロスタイル・ミント」を東京都内で発売した。国内で流通しているたばこの大半が「紙巻きたばこ」だが、今回発売されたのは、主に欧米で使用されている「嗅ぎたばこ」の一種だ。葉たばこを粉にした上で、メンソールと混ぜて鼻から吸引したり、歯ぐきに塗ったりして、たばこの香りを楽しむ。

■タールはないが、微量のニコチンを含む

 だが、これらの楽しみ方は日本の消費者にはなじみがないため、JTは「たばこの葉をカートリッジに詰める」という独自の方法を開発。日本市場に新方式を浸透させたい考えだ。

 J-CAST記者も、実際に試してみた。千代田区麹町のコンビニエンスストアで購入した「ゼロスタイル・ミント」(300円)の箱には、

  「かぎたばこの使用は、あなたにとって口腔がんの原因の一つとなり、心筋梗塞・脳卒中の危険性を高めます」
  「未成年者の使用は、健康に対する悪影響やたばこへの依存をより強めます。周りの人から勧められても決して使用してはいけません」

と大きく書かれている。「無煙たばこ」にはタールは含まれないが、微量のニコチンを含んでいるといい、「たばこはたばこ」だということを強調する文面だ。

 箱を開けると目に入るのが、プラスチックのパイプと、1本ずつアルミ容器で密封されたプラスチック製のカートリッジ2本だ。封を切ると、タバコ独特の香りが少し感じられる。このカートリッジを、丁度ボールペンのキャップを付け外しをするような要領で、パイプの中に収納。パイプについた吸い口から息を吸い込むと、はっか特有の味が口の中に広がる、といった具合だ。

■JALはOK、ANAはNO

 煙が出ないのはもちろん、匂いが隣に広がるということも、ほとんどないと言って良さそうだ。JTによると、「1本のカートリッジで半日から1日程度楽しめる」とのことで、詰め替え用のカートリッジも4本400円で販売されている。

 5月18日現在の売れ行きは比較的好調なようで、前出のコンビニでは、「1人1箱まで」との制限が設けられていた。JTのIR広報部では、特に対外的な販売目標数は掲げていないとしながらも、

  「正直、想定以上ですが、まだ発売されて1日なので…」

と手応えを感じているようだ。

 この「新型たばこ」をめぐっては、交通機関でも対応が分かれている。例えば日本航空(JAL)が「匂い・煙がないし、電子機器でもない」として機内での使用を認める一方、全日空(ANA)では使用を認めていない。「分煙が常識」とも言える飲食店やオフィスでも、今後「新型たばこ」の扱いについて議論が起こることになりそうだ。


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本 元警視庁捜査1課長久保さん 体験もとに若者にエール(毎日新聞)

 殺人や誘拐など凶悪事件を担当する警視庁捜査1課長などを歴任した久保正行さん(61)が、数々の事件を振り返った「君は一流の刑事(デカ)になれ」(東京法令出版、1890円)を出版した。悪戦苦闘しながら容疑者に迫る生々しい捜査の実録は「頑張れば報われる」という若者へのメッセージにもなっている。

 久保さんは北海道新得町出身。高校卒業後に上京し約40年にわたり刑事人生を送った。08年に退職後は航空会社に勤務、休日を利用して本にまとめた。

 著書ではまず、「最も思い出したくない」事件として、92年に都内で70歳の女性資産家が行方不明になった事件から回想。浮かんだ「ホシ」(容疑者を指す隠語)の逮捕を目指したが、なかなか逮捕状が取れず、判断ミスも重なって取り逃した容疑者は高知市内のアパートで自殺し、被害者の遺体も見つけられなかった。「プロが失敗するとどうなるのかを知ってほしい」とあえて取り上げた。

 掲載したのは約15事件。共通しているのは死体が静かに発信する「犯人を捕まえて」というメッセージを逃さず「何としてでも成し遂げる」という強い気持ちの大切さだ。久保さんは「事件はドラマのように数時間では解決しないが、ホシを挙げられなければネズミを捕れないネコと同じ」と強調する。

 一般読者のために、刑事にまつわる豆知識も書いた。取調室の机にはドラマのような電気スタンドはない▽容疑者を逮捕する際は殉職も覚悟してきれいな下着を着ける−−などだ。さらに験担ぎとして、事件が長引かないことを願い長いそばやうどんを食べない▽ビールはホシがラベルに描かれた銘柄にする−−ことも紹介した。

 久保さんは「若い刑事だけでなく、一瞬の判断が求められる仕事をしている人にも読んでほしい」と願う。【長谷川豊】

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